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あわてて買うと損をする

中古マンションの売り主に余裕があるため、強気な値つけをしがちです。

転勤で、当分自宅を使わなくなった人が、自宅を売るというケースがあります。必ずしも転勤先に家を買うとは限らないので、すぐにお金が必要というわけではありません。とりあえず現金化しておきたい、くらいの気持ちです。ですから、売り主は「時間がかかってもいいから、できるだけ有利に売りたい」と考えます。

一方、売り主から物件の仲介を任された業者は「とりあえず、専任媒介で物件を預かりたい」と考えます。専任媒介なら、確実に仲介手数料を得ることができるからです。そこで、業者は売り主の希望を優先することになります。その物件を他の業者に持って行かれたり、一般媒介に変えられてしまうのを防ぐためです。

業者は、本音では「少し値を下げてでも、早く買い手についてほしい」と思っていまそこは妥協することになります。

こうした事情で、転勤がらみの物件は相場より高い価格がつけられることが多いのです。ですから、業者に紹介された物件がどんなにいいものであっても、あわてて申し込みをするのは早計です。他の物件に比べて割安であるとか、グレードが高いとか、新築に負けない物件であるなどの明確な利点が確認できてからでも、遅くはありません。いくつかの物件情報を見ながら、値動きを眺めるくらいの余裕がないと、高値づかみになります。

私も、都心近くで3LDKの中古マンションの購入を検討したことがあります。転勤がらみの売り物件でした。価格は少し高めでしたが、桃望がよく、オシャレでした。ただ、致命的な欠点がありました。エレベーターの止まる階がl階おきだったのです。そのため、部屋によってはエレベーターを降りて、外階段を上がる設計になっていました。どうりで売れ残っていたわけです。この手の物件は買い手が考え込むので、そう簡単には売れず、結果的に価格は下がります。それなりの価格になるまで待つのが賢明です。

中古はいくらでもある。この姿勢を貫くことで、確実に有利な物件をつかめます。